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2020/01/07

新年の売場に思う

お正月もひと段落、通常体制になりましたね。

 

1月2日、あるスーパーの食品売場に立ちより大変がっかりしました。

年越しそばが「ワケあり商品」として売られていたのです。

さっぱりしたものを食べたいのに鮮魚の棚は数の子縦2段ぶちぬきで残処理。

 

年越しそばは、お取引先様、そのそばで年を越したお客様に大変申し訳ない気持ちになりました(私が謝るのもなんですが)。

令和初の年越しをお祝いした主役のおそばが二日後「ワケあり」になったら、どんな気持ちになるかを少しでも考えてのことでしょうか。

際物商品の製造は大変な中、お取引先様も精一杯いい商品を入れてくださっているのに、その信頼を少しでもマイナスになるような売り方を小売りはすべきでないと思います。

お取引先様も、仕事を離れれば1個人であり、小売の大事なお客様です。

もしそのお取引先の方がお客様としてあの売り方を見たらどう思うでしょう、そんな店には商品を入れたくない、条件も出したくないのではないか。

数の子の残も、おそらく12月の利益確保のため歳末の値下げを控え年始に持ち越したのでしょうが、冷静に考えて、年末に大量に残ったものが年始にニーズがあるとは考えたのか、それを見てお客様がどんな気持ちになるかを想像したのかどうか。

 

翌日1月3日も近くのスーパーへ買物に行きましたが、その店舗は入口入ったところに節分の展開がされていました。

まだ3が日だけど、そうか、これから一番寒い時期を迎えあと1か月で暦の春を迎えるんだなあ、と「気づき」がありました。

 

食べ物は生きる為に買うことが多く、いつも楽しいものではなく義務感に追われている。

その中で前者の店ではテンションが下がり、棚に伸ばす手の数が減り、足も遠のく(点数、単価減、客数減)。

後者の店は買う側の気持ちに灯火が宿り、テンションもあがる、次もいきたくなる(客数増)。

私が2日、3日連続で買い物しなければならなかった理由は、2日に買い残しがあったから。

客数、点数、単価の増減はこういうお客様心理の積み重ね、見えないところでじわーっと来る・・・。